| S主任: |
開発標準ルールでは,開発チームが脆弱性のないプログラムを作成するためのコーディングルールを示すとともに,なぜそうすべきかを理解させるようにしたいね。 |
確かに。。。コーディングルールで,「配列の範囲チェックは必ず行うこと」って書いても,理由を知らないと,ついつい面倒だからとチェックを省略してしまう人はあとを絶ちません。なぜそうすべきかを理解させることは,とっても大事です。
この文章は,平成19年春テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験の,午後1問1の問題文からの引用です。試験問題には,こんな感じで,「セキュリティを考える上での心構え」「典型的なセキュリティ事故の事例」が満載です。実際の事例から,エッセンスをまとめたものが問題として出題されていますので,実践的な,役に立つ事例がいっぱい載っている,まさに事例の宝庫です。
こんにちは,(株)わくわくスタディワールドの瀬戸 美月(せと みづき)です。
もし,あなたが春期の『テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)』試験の受験を予定されているのであれば,すぐにでも過去問題をやってみることをお奨めします。
試験問題の3つの効用
なぜ,過去問題をやるといいのでしょうか。
実は,試験問題を解くことには次の3つの効用があるのです。
- 自分の現在地を知ることができる
- 試験の出題傾向を知ることができる
- 試験問題そのものから,新しい知見が得られる
試験勉強を始める時に大事なのは,「自分の現時点での実力」と「ゴール」を明確にして,なにをすべきかを把握することです。よく,「過去問題は最後の実力試しに使う」という人がいますが,そうすると最後に過去問題を解いてみた時点で,「自分がいままでやってきた勉強は,全然的外れだった。。。」と途方に暮れる可能性もあります。
1の,過去問題を解いて現在地を知ることは,1人ですぐにできます。これは,ぜひやってみてください。現時点での知識レベル,実力を知ることで,これからの勉強の指針になります。
2の,出題傾向を知ることも,ある程度自分でできると思います。テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)は特に,試験の名称から受けるイメージと,実際の試験内容がかなり異なる試験です。プログラミングや開発の問題がいっぱい出てきますし,マネジメントや監査の話題も多いです。一度解いて,「何を勉強すればいいのか」をはっきりさせてから勉強を始めると,効率的に学習を進めることができます。
ただ,過去問題を,1や2の目的だけで使ってしまうと,非常にもったいないです。過去問題は,事例の宝庫,知識の宝庫なので,徹底的に活用すると,試験合格にも実務にも役立ちます。
過去問題そのものから得られる新しい知見
過去問題を詳しく見ていくと,情報セキュリティのポイントが見えてきます。
過去問題を深く理解することで,情報セキュリティ技術の具体的な応用例や,その技術を使う理由が見えてきます。
参考書などで1つ1つの知識をばらばらに覚えるより,事例に沿って有機的に理解することで,使える知識が身についていきます。一般に,過去問題を1年分マスターすると,参考書1冊マスターするのと同じ位の効果があると言われています。それは,「出そうなところ」を重点的に学習することができるので,回り道することなく効率的に知識を身につけることができるからです。
過去問なんて勉強しても,午後で同じ問題は出ないでしょ?
私も昔はそう思っていました。でも,実は過去問題と同じ問題は,結構出題されます。
例えば,前回(平成19年)の午後1問2にIDSの問題が出題されましたが,これは試験センターが
テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験を始める時に公表した,サンプル問題とほぼ同じものです。
実際,設問単位では,過去問題と同じことが結構聞かれます。
大事なポイント,理解しておくべきポイントは限られているため,何度も出題されます。
「過去問題をきちんと学習していること」を確かめるために,類題が出題されることもあります。
過去問題で一度出題された分野は,繰り返し何度も出題されます。
過去問題を学習しつくすことは,合格への近道です。 |