※ネットワークスペシャリスト試験は,平成21年度からの新試験です。ですので,過去問題の正式名称はテクニカルエンジニア(ネットワーク)となります。
テクニカルエンジニア(ネットワーク) 平成19年午後1問4の負荷分散の問題です。
設問3 (1) |
本文中の下線部A(複数のPCからのWebアクセスが1つの送信元IPアドレスから来る)の状態を発生させる利用者の接続形態を,30字以内で述べよ。 |
負荷分散装置で,IPアドレスで分散させると,違うPCで同じIPアドレスになることは良くあります。複数のPCが同じプロキシサーバから来た場合には,同じIPアドレスです。また,ファイアウォールでNAPT変換した場合には,違うプライベートIPアドレスのPCが,同じ1つのグローバルIPアドレスに変換されます。
実は,これと同じ問題は,過去にも出題されています。
テクニカルエンジニア(ネットワーク) 平成15年午後1問4
の負荷分散の問題です。
設問1
(3) |
発信元IPアドレスをブラウザの識別のキーにできない理由を,30字以内で述べよ。 |
これも,先ほどと同じで,複数のPCが同じプロキシサーバから来た場合や,ファイアウォールでNAPT変換した場合には,同じIPアドレスになることが解答になります。
このように,ネットワークスペシャリスト試験では,同じようなことが繰り返し出題されます。見た目や字句は一見違いますが,聞かれているテーマが同じなので,過去問を一度きっちり理解しておくと,楽に解ける問題が多いのです。
また,試験問題には,「ネットワークのよくあるトラブル」「典型的なネットワーク設計の事例」が満載です。実際の事例から,エッセンスをまとめたものが問題として出題されていますので,実践的な,役に立つ事例がいっぱい載っている,まさに事例の宝庫です。
ですので,過去問を学ぶこと自体が,試験対策にも,実務で使えるネットワーク技術の学習にも,とても役立つのです。
こんにちは,(株)わくわくスタディワールドの瀬戸 美月(せと みづき)です。
もし,あなたが秋期の『ネットワークスペシャリスト』試験の受験を予定されているのであれば,徹底的に過去問題を学習しつくすことをお奨めします。
試験問題の3つの効用
なぜ,過去問題をやるといいのでしょうか。
実は,試験問題を解くことには次の3つの効用があるのです。
- 自分の現在地を知ることができる
- 試験の出題傾向を知ることができる
- 試験問題そのものから,新しい知見が得られる
試験勉強を始める時に大事なのは,「自分の現時点での実力」と「ゴール」を明確にして,なにをすべきかを把握することです。よく,「過去問題は最後の実力試しに使う」という人がいますが,そうすると最後に過去問題を解いてみた時点で,「自分がいままでやってきた勉強は,全然的外れだった。。。」と途方に暮れる可能性もあります。
1の,過去問題を解いて現在地を知ることは,1人ですぐにできます。これは,ぜひやってみてください。現時点での知識レベル,実力を知ることで,これからの勉強の指針になります。
2の,出題傾向を知ることも,ある程度自分でできると思います。ネットワークスペシャリストは,試験の名称から受けるイメージと,実際の試験内容が少し異なる試験です。ネットワークのフィールドエンジニアよりも,設計,開発を行う人向けに作られている問題がいっぱい出てきます。古すぎる技術や,最新技術ではなく,「今一番使われている」技術が出てきます。最近は,セキュリティ試験と見間違えそうになるぐらい,セキュリティ分野の問題がいっぱいです。何年分か解いて,「何を勉強すればいいのか」をはっきりさせてから勉強を始めると,効率的に学習を進めることができます。
ただ,過去問題を,1や2の目的だけで使ってしまうと,非常にもったいないです。過去問題は,事例の宝庫,知識の宝庫なので,徹底的に活用すると,試験合格にも実務にも役立ちます。
過去問題そのものから得られる新しい知見
過去問題を詳しく見ていくと,ネットワークのポイントが見えてきます。
過去問題を深く理解することで,ネットワーク技術の具体的な応用例や,その技術を使う理由が見えてきます。
参考書などで1つ1つの知識をばらばらに覚えるより,事例に沿って有機的に理解することで,使える知識が身についていきます。一般に,過去問題を1年分マスターすると,参考書1冊マスターするのと同じ位の効果があると言われています。それは,「出そうなところ」を重点的に学習することができるので,回り道することなく効率的に知識を身につけることができるからです。
過去問なんて勉強しても,午後で同じ問題は出ないでしょ?
私も昔はそう思っていました。でも,実は先に述べたように,過去問題と同じ問題は,結構出題されます。
公開鍵暗号方式を使った認証の問題は,ちょっと目先を変えていろいろなパターンで同じことが出題されます。IPSec,SSLも同様です。
実際,設問単位では,過去問題と同じことが結構聞かれます。IPアドレスの計算問題も定番です。
大事なポイント,理解しておくべきポイントは限られているため,何度も出題されます。
「過去問題をきちんと学習していること」を確かめるために,類題が出題されることもあります。
過去問題で一度出題された分野は,繰り返し何度も出題されます。
過去問題を学習しつくすことは,合格への近道です。
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